4DHフォーラム国際オンラインセミナー第3回「デンマーク地域熱供給の最前線」

~地域熱供給白書2020年改訂版より~

4DH(第4世代地域熱供給)フォーラムでは、熱分野の脱炭素化、再生可能エネルギーへの転換を進めるための次世代の地域熱供給とスマートエネルギーシステムをテーマに国内外での取り組みや展望に関するオンラインセミナーを開催してきました。本セミナーでは、脱炭素化に向けて欧州の中でも最先端の取組みを進めているデンマーク等の地域エネルギー供給の最前線について紹介する「地域熱供給白書2020年改訂版」(State of Green)の日本語翻訳版の発表に合わせて、デンマークでの最新事例をご紹介します。ご関心のある多くの皆様のご参加を頂き、ありがとうございました。※資料(英語)と動画(英語)を公開しています。

日時:2021年6月24日(木)15:00~16:45 ※終了時間が変更になりました。
会場:オンライン(Zoomウェビナー)
主催:認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP) 第4世代地域熱供給4DHフォーラム
共催:State of Green, Denmark、一般社団法人全国ご当地エネルギー協会
協力:デンマーク王国大使館
助成:独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金
参加費:無料

プログラム

日英同時通訳
※講演はビデオ(録画)により行います。

モデレータ:松原弘直(環境エネルギー政策研究所) [資料]

15:00 開会挨拶

講演1: Henrik Skou (State of Green)「地域熱供給白書の紹介~都市部でのグリーンな地域熱供給」[講演1資料] Introduction of the white paper “District Heating – Green Heating and Cooling for urban areas”

講演2:   Anders Dyrelund (Ramboll社)「地域熱供給におけるスマートな統合化~コペンハーゲン広域およびTaarnby地域熱供給の事例」[講演2資料] ”Smart Integration of District Heating and Cooling – Greater Copenhagen, Taarnby Multi Utility”

ビデオ上映:「コペンハーゲンの地域熱供給・セクターカップリング」“Sector coupling, District Heating”
※360°の風景が可能な動画(日本語の字幕が選択可能) 

講演3: Jan Eric Thorsen(Danfoss社)「地域熱供給の低温化・デジタル化・スマート化」[講演3資料] ” 4G: Lower temperature, digitization, smarter district heating”

質疑応答&討論
コーディネータ:飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)
コメント:中田俊彦(4DHフォーラム座長、東北大学 教授)
パネリスト:各講演者

16:45 閉会

講演者プロフィール

ヘンリック・スコー(Henrik Skou) プロジェクト・マネージャ、ステート・オブ・グリーン(State of Green) ヘンリック・スコー氏は、ステート・オブ・グリーン(State of Green)の地域熱供給関連の活動と、ビジタープログラムを担当している。ステート・オブ・グリーンは、通常の場合、毎年200人以上の代表者をデンマークに迎え、オーダーメイドのビジタープログラムを実施している。ヘンリー・ビジネス・スクールで国際ビジネスの修士号を取得しており、国際的な参加者を対象としたグリーンソリューションや体験のマーケティングに7年間の経験がある。
https://www.isep.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021/06/Anders-Dyrelund.jpgアンダース・デュルラン(Anders Dyrelund) シニア・マーケット・マネージャ、ランボル(Ramboll)社 ランボル(Ramboll)社のエネルギー部門であるランボル・エナジーのマーケティング・マネージャーであるアンダース・デュルラン氏は、1986年にランボル社に入社。それ以前は、デンマークのエネルギー庁に5年間勤務していた。ランボル社では、地域熱供給やエネルギー計画のアドバイザーとして活躍しており、専門家ネットワークIDA Energiの会長としても活躍している。アンダース・デュルラン氏は、DTU(デンマーク工科大学)で工学の修士号を取得している。
ヤン・エリック・トーセン(Jan Eric Thorsen) ディレクター、DCS-DBLアプリケーション・センター、ダンフォス(Danfoss)社 ヤン・エリック・トーセン氏は、ダンフォス(Danfoss)社の DCS – DBL アプリケーションセンターのディレクターを務める。ダンフォス社には20年以上勤務している。デンマーク工科大学で教育を受けた。トーセン氏は、地域熱供給・地域冷房のコンセプトと関連技術をエネルギーシステムの中に位置づける仕事をしている。これには、エネルギーシステムやフィージビリティスタディを中心とした社内外のコンサルタントとしての役割も含まれる。地域熱供給の製品やアプリケーションのコンセプト開発、エネルギーシステムのセクター・カップリングに焦点を当て、多くのプロジェクトに参加してきた。

「地域熱供給白書」“District Energy” ※2020年改訂版

日本語版:https://stateofgreen.com/jp/publications/地域熱供給/
英語版: https://stateofgreen.com/en/publications/district-energy/

この白書は、デンマークをはじめとする世界中で100年以上にわたって地域エネルギーを利用してきた経験から生まれたものです。制度、規制の枠組み、計画、エネルギー源の効率と柔軟性、貯蔵、将来の展望など、地域エネルギーの利用を拡大したい場合に考慮すべき主な学習事項を、世界中の関連する事例を交えて紹介しています。

地域熱供給白書

ステイト・オブ・グリーン(State of Green)  https://stateofgreen.jp

State of Greenは2008年にデンマーク政府、デンマーク産業連盟(Confederation of Danish Industry)、デンマークエネルギー協会(Danish Energy Association)、デンマーク農業食糧委員会(Danish Agriculture & Food Council)、デンマーク風力産業協会(Danish Wind Industry Association)によって設立された官民共同の非営利団体です。State of Greenはデンマークのフレデリック皇太子の後援を受けています。

日本語サイト(stateofgreen.jp)は、エネルギー、気候変動、水、環境分野といったデンマークの環境・エネルギー分野 (“グリーンセクター”)の取組みについて紹介しています。 日本のデンマーク大使館と環境エネルギー政策研究所(ISEP)、State of Greenの共同プロジェクトにより、日本向けポータルサイトがオープンしました。